2024-08-27

Knitting ’n Stitching Archives. / 宮田明日鹿 Asuka Miyata


 

Knitting ’n Stitching Archives.
宮田明日鹿 Asuka Miyata

150mm × 150mm   320 pages,
softcover, PUR binding, offset print
1st Edition of 2000
Publication date: November 2024
3,500 yen + tax

buy : https://artlabo.ocnk.net/product/10175

アーティスト・宮田明日鹿が2017 年より名古屋市港区で主宰している「港まち手芸部」の作品集。
活動の中で出会った60代~90代の7人の作り手が、これまで長い時間をかけて作ってきたものを紹介するほか、作り手のインタビューや、アーティスト・長島有里枝によるエッセイ、研究者・山崎明子の論考も収録しています。

子どものために作ったワンピース、教室に通いながら数年かけて完成させた刺繡、無心で手を動かしたレース編み、ありあわせの毛糸で作ったセーター……。家族や身近な人のために、そして自分のために作り、大切に保管してあったものたちから、私たちは何を受け取ることができるでしょうか。

今を生きていくための技術である、「手芸」という文化、営みに触れる、普遍的な一冊に仕上がりました。

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彼らの作品や語りからは、作ることへの飽くなき探求心、作るという行為がもたらしてくれるもの、手芸と共に歩んできたひとりひとりの固有の人生と営みが浮かび上がってきます。

本書を通して、これまで家庭的なイメージが付与され、趣味的な活動として矮小化されてきた「手芸」というものを改めて捉えなおすことができないだろうかと考えています。
(「はじめに」より)

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This is a collection of works by Minato Knitting ’n Stitching Club, which artist Asuka Miyata has been leading in the port town, Nagoya since 2017.

In addition to introducing the objects made over a long period of time by seven makers in their 60s to 90s whom she has met in the course of her activities, the book also includes interviews with the makers, an essay by artist Yurie Nagashima, and an essay by researcher Akiko yamasaki.

A dress made for a child, embroidery completed over several years while attending classes, lace knitting done by mindless hands, or a sweater made from spare yarn: ……. What can we take away from these items that these women made for their families and loved ones, and for themselves, and that they kept in a safe place?

This is a book to rethink the culture and activity of “handcraft,” a skill for living in the present.

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宮田明日鹿(みやた あすか) Asuka Miyata
三重県在住。テキスタイルを学び、ファッション、手芸、アートの領域を横断しながら、手編みや改造した家庭用電子編み機などを用いて作品を制作している。2017年より、手芸文化を通して町の様々な人とコミュニティを形成するプロジェクト「港まち手芸部」を開始。その後、各地で同様のプロジェクトを展開している。近年の主な展覧会に「ひらいて、むすんで」(2024、岡崎市美術博物館)、国際芸術祭「あいち2022」(2022)、「名古屋×ペナン同時開催展:名古屋文化発信局」(2021、港まちポットラックビル)。手芸部プロジェクトに、「港まち手芸部」(2017-進行中、愛知県名古屋市)、「金石手芸部」(2021、石川県金沢市)(石川)、「有松手芸部」(2022、愛知県名古屋市)など。

港まち手芸部
名古屋市港区にある港まちづくり協議会の提案公募型事業として採択(2017-2023)され、現在は委託事業として宮田明日鹿が運営する企画。様々な世代が集って参加者同士が「手芸、人生を学びあう場」であり「家の中のことを外に出してみる」実践として継続している活動です。